【写真集】『トヨタ博物館』でクルマの歴史探訪…Part 3

特集ネタ。【写真集】『トヨタ博物館』です。
今日は3回目です。

企画展「パブリカスポーツ復元の軌跡〜夢を繋ぐ〜」写真集 の続きです!
「パブリカスポーツ復元の軌跡〜夢を繋ぐ〜」は今年(2014年)の1月18日から公開された企画展です。
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今回は企画展のエピローグ、トヨタスポーツ800

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──── パブリカスポーツからトヨタ スポーツ800へ

パブリカスポーツは一次試作2台のみ作られただけでそのままUP15、つまりはトヨタ スポーツ800への量産化へと進むことなりました。 パブリカスポーツから受け継いだ超軽量構造と空気抵抗の少なさで、非力ながら優れた性能を発揮したトヨタ スポーツ800。愛好者からは「ヨタハチ」の通称で呼ばれました。

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トヨタ スポーツ800(1965年)

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──── パブリカスポーツとトヨタ スポーツ800の関係の事実

トヨタスポーツ800のルーツがパブリカ スポーツであると言われています。しかし実際には市販を考えて作られたのではなく、戦時中には航空機を開発していた初代カローラ主査長谷川龍雄氏が、航空機の技術を転用し、理想を求め作った「実験車両」であったことが明らかにされているのです。
今回の復元されたパブリカ スポーツのスゴいところは、図面も無いところから当時のままに再現するため様々な困難を克服するドラマがこの企画展示の見どころだったのです。

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もう1台のスポーツ800…
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浮谷東次郎レース仕様車(レプリカ)
浮谷東次郎氏(1942~1965年)が1965年に船橋サーキットで開催されたレースで優勝した車両のレプリカです。

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──── 浮谷東次郎とトヨタ スポーツ800とホンダS600

世にトヨタ・スポーツ800の名を知らしめた浮谷東次郎ですが、それまではホンダS600でレースに出場していました。このトヨタのスポーツ800(以後ヨタハチ)とホンダのS600は面白いことに正反対の発想で作られていたのです。まず、エンジン、ヨタハチは790ccの空冷水平対向2気筒で、スポーツカーらしからぬのどかなエンジン音を奏でていました。5400rpmで発生する最高出力は45psにすぎない。S600と比べると12psの差で、20%以上も低い数値でした。その代わり、ヨタハチの明らかなアドバンテージがあったのがボディーです。全長3580mm、全幅1465mmとS600よりも大きかったのに、車両重量は580kgという軽さ。アルミニウムやアクリルを多用し、軽量化を図ったんです。パワーウェイトレシオでいえば、S600の12.5に対し10.2。非力な分を軽さがカバー、性能差ごくわずか。

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──── 浮谷東次郎とトヨタ スポーツ800とホンダS600…その2

トータルするとS600とスポーツ800の実力はほぼ互角、レースでは良きライバルとなりました。しかし、開発のバックボーンになった“スポーツカーの哲学”は、対照的でした。最新の技術を惜しみなくつぎ込み、ひたすらハイパワーを追求したS600。ブリコラージュの手法で効率を求め、軽量に活路を見いだして総合力で勝負したスポーツ800。おそらく、そこには自動車メーカーとしての考え方の違いが反映されていると思われます。
両車が拮抗する中なか、スピードを追い求める浮谷東次郎は、こう考えた。彼はトヨタの工場に赴き、「スポーツ800にS600のエンジンを積んでほしい」と頼んだ。そのマシンでイギリスのレースに出ようというのです。そんな非常識な提案がすぐに受け入れられるはずがありません。そして、彼の夢は永遠に実現不可能になってしまったのです。浮谷選手はそのすぐ後、鈴鹿サーキットで練習走行中に事故を起こし、帰らぬ人となってしまったのです。


次回はトヨタ博物館の本館を探訪しましょう♪


トヨタ博物館ってこんなとこ!

トヨタ自動車創立50周年を記念し、1989年に開館しました。
100年以上前のクラシックカーから燃料電池車などの最新型まで約140台のクルマが並び、世界の自動車の歴史をたどることができる施設なのです。
開館から25周年、トヨタ自動車も75周年です。

トヨタ博物館

■所在地:愛知県長久手市
■開館時間:午前9時30分〜午後5時(午後4時30分)、月曜休館
■入館料:大人1000円(65歳以上500円)、中高生600円、小学生400円
■電話:0561-63-5151
■交通:東部丘陵線(リニモ)芸大通駅より徒歩5分
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テーマ : 自動車の歴史
ジャンル : 車・バイク

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